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三郷市で骨粗鬆症と診断された方へ|骨粗鬆症で採血するのはなぜ?採血の目的をわかりやすく解説

「骨粗鬆症で採血をしたけれど、何を調べているの?」
「骨密度検査をしたのに、どうして採血も必要なの?」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

骨粗鬆症の診断や治療では、

骨密度検査だけでなく採血検査も大切な役割があります。

今回は、骨粗鬆症で採血をする理由や採血結果から

どのようなことがわかるのかを解説していきます。

骨粗鬆症ではなぜ採血をするの?

骨粗鬆症の検査というと、「骨密度検査」を思い浮かべる方が多いと思います。

骨粗鬆症の診断や治療効果を確認するためには骨密度検査は重要な検査となります。

一方で骨の状態を詳しく確認するためには、骨密度以外の情報も必要になります。

そのため骨粗鬆症の診療では採血検査を行います。

骨密度検査では、現在の骨密度を数値として確認します。

採血検査では

・骨の代謝の状態の把握

・治療薬の選択や効果の評価

・骨粗鬆症以外の病気の有無    などを確認します。

骨密度検査と採血検査では、確認している内容が異なります。

それぞれの検査から得られる情報を組み合わせることで、

患者さんの骨の状態をより詳しく評価し治療につなげていきます。

骨は作り替えられるの?

骨は一度作られたら、そのまま変化しないものではありません。

私たちの体の中では、古くなった骨を壊して、

新しい骨を作るという作業が常に繰り返されています。

この仕組みを「骨代謝」といいます。

・新しい骨を作ることを「骨形成」

・古い骨を壊すことを「骨吸収」  といいます。

健康な骨では、骨を壊す働きと骨を作る働きのバランスが保たれています。

しかし加齢や閉経などさまざまな影響によって、このバランスが変化すると

作られる骨よりも壊される骨が多くなり、骨密度の低下につながります。

採血では、骨を作る働きと骨を壊す働きを調べて骨代謝の状態を確認します。

採血結果で何がわかる?

骨粗鬆症の採血では、骨の代謝状態を確認するために

「骨代謝マーカー」と呼ばれる項目を調べます。

代表的なものに、

・P1NP(骨形成マーカー)

・TRACP-5b(骨吸収マーカー) があります。

これらの数値は、骨代謝の状態を確認するだけでなく、

治療を開始した後の薬の効果を評価する時にも参考になります。

ただし、数値が高い・低いというだけで骨の状態を判断するものではありません。

治療内容や骨密度検査などの結果と合わせて評価します。

P1NPやTRACP-5bなど

それぞれの採血項目の詳しい見方については、別のコラムで詳しくご紹介します。

骨密度低下の原因を調べるための採血

骨密度が低くなる原因は、加齢や閉経だけとは限りません。

栄養状態や体の中のさまざまな変化や病気などが骨に影響を与えることもあります。

そのため初めて骨粗鬆症の治療を行う際には、骨密度だけで治療内容を決めるのではなく

必要な採血検査を行って身体の状態を確認します。

例えば、骨の健康を保つために重要な栄養素の一つに「ビタミンD」があります。

ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける働きがあり骨の健康を維持するうえで重要です。

このように、採血から得られる情報も参考にしながら、

患者さん一人ひとりの状態に合わせて治療方針を検討していきます。

治療開始後の採血の目的は?

骨粗鬆症の治療を開始した後にも採血は大切です。

骨粗鬆症の治療薬には、

・骨が壊れるのを抑える薬

・骨を作る働きを促す薬  などの種類があります。

治療を開始後すぐに骨密度が大きく変化するわけではありません。

そのため骨密度検査だけでなく、

骨代謝マーカーの変化も確認しながら治療効果を評価していきます。

また、治療薬による影響や採血で確認できる副作用の有無を確認することも

採血を行う大切な目的の一つです。

骨粗鬆症の治療薬の中には血液中のカルシウム(Ca)の値などに影響を与えるものがあります。

治療開始後の採血では治療薬の影響によって検査値に異常がないかも確認していきます。

骨粗鬆症の治療は、長期間継続することがあります。

治療を続けている間も骨の状態や検査値は変化するため

治療開始時の検査だけでなく、その後の経過を定期的に確認することが大切です。

採血結果を前回の数値と比較することで、治療によって

骨代謝がどのように変化しているのかを確認できます。

また、治療薬による影響がないかを確認しながら、

その後の治療方針を検討するための参考にもなります。

このように、治療開始後の採血は「今の数値を見る」だけでなく、

治療開始前や前回の結果と比較しながら経過を確認するためにも行われます。

骨粗鬆症の検査は採血だけでも良い?

採血結果だけでは、骨粗鬆症と診断することはできません。

骨密度や骨折歴などを含めて総合的に判断します。

しかし採血をすることで、

・治療開始前: 骨代謝の状態や骨密度低下の原因など

・治療開始後: 治療効果や治療薬による影響や採血で確認できる副作用など  がわかります。

そのため採血は骨粗鬆症にとって大切な検査のひとつなのです。

吉川市・三郷市で骨粗鬆症の検査・治療をお考えなら、みわのえ整形外科へ

みわのえ整形外科では、骨密度検査と採血検査の結果を合わせて総合的に評価し

患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を検討します。

また、当院では治療開始1か月後を除き、その後は3か月ごとを目安に採血検査を行います。

採血では骨の状態や治療薬の効果、治療薬による影響などを定期的に確認しています。

「骨密度が低いと言われた」
「骨粗鬆症と診断されたけれど、治療についてよくわからない」
「採血結果について気になることがある」 という方は、

お気軽にご相談ください。

まとめ

骨粗鬆症の治療では骨密度検査だけでなく、採血検査も大切な役割があります。

採血を行うことで骨の代謝状態、治療薬の効果などを確認することができます。

骨密度検査と採血検査結果などを合わせて評価することが患者さん一人ひとりに合った治療につながります。

よくある質問(Q&A)

Q. 骨粗鬆症ではなぜ採血が必要なの?

A. 骨の状態や治療薬の効果、治療薬による影響などを確認します。

骨密度検査とは確認できる内容が異なるため、採血結果も合わせて

骨の状態を評価します。

Q. 骨粗鬆症では毎回採血をするの?

A. 採血を行う時期や回数は、治療内容などによって異なります。

当院では治療開始1か月後を除き、3か月ごとを目安に採血を行い

骨の状態や治療薬の効果・副作用の有無などを確認しています。

Q. 採血結果が正常なら骨粗鬆症ではないの?

A. 採血結果だけで骨粗鬆症の有無を判断することはできません。

骨粗鬆症は、骨密度検査や骨折歴などを含めて

総合的に判断します。

採血結果が正常でも、骨密度が低い場合もあります。

Q. P1NPやTRACP-5bの数値が高い/低いと悪いの?

A. 数値が高いから悪いなど、単純に判断することはできません。

P1NPは骨を作る働き、TRACP-5bは骨を壊す働きを反映する

骨代謝マーカーです。

治療内容によっても数値の変化が異なるため、

他の検査結果と合わせて評価します。

Q. 骨密度が改善していても採血は必要?

A. 必要に応じて採血を行います。

骨密度検査と採血検査では確認する内容が異なります。

採血では治療による骨代謝の変化や副作用の有無などを

確認できます。

Q. 骨粗鬆症の薬を飲んでいる間は、定期的な検査が必要?

A. 治療に応じて、定期的な検査を行います。

骨密度検査や採血検査などを行いながら、

治療による変化を確認していきます。

参考文献

・日本整形外科学会
・日本骨粗鬆症学会
・厚生労働省

記事監修

みわのえ整形外科 院長 田島 幹大