Instagram
スタッフブログ

吉川市・三郷市で骨密度検査を受けた方へ|YAMって何?骨密度検査結果の見方を解説

「骨密度検査を受けたけれど、結果の見方がよく分からない…」

「YAMって何?」

「若い人と比べたら低いのは当たり前じゃないの?」

骨密度検査の結果を見て、このような疑問をお持ちではありませんか?

骨密度検査の結果には、

普段あまり目にしない数字や言葉が書かれているため

どこを見ればよいのか迷ってしまう方も多いと思います。

今回は、骨密度検査結果でまず確認したい

「YAM」の意味や骨粗鬆症の診断基準結果を見るときのポイント について

分かりやすく解説します。

骨密度検査でまず見る「YAM」とは?

骨密度検査の結果で最も重要な数字のひとつが 「YAM(ヤム)」 です。

YAMとは、

20歳から44歳までの若年成人の平均骨密度を100%としたときに

自分の骨密度がどのくらいあるかを示す数値 です。

骨密度検査の結果にはさまざまな数字が記載されていますが、

ご自身の骨の状態を知るうえでまず確認していただきたい数値のひとつです。

「なぜ若い人の骨密度と比べるの?」

「70歳なのだから、20歳の人と比べたら低いのは当たり前では?」

と思う方も多いのではないでしょうか。

確かに骨密度は年齢とともに低下していく傾向があります。

しかしYAMは、同年代の人と骨密度を比較するための数値ではありません

骨折しにくい骨の強さを保てているかを確認するための目安です。

例えば血圧や血糖値にも正常値があるように骨密度にも健康な骨の目安があります。

その目安として使われているのがYAMです。

そのため、「同年代と比べてどうか」ではなく、

「骨の強さを保てているか」を確認するための数値と考えると分かりやすいでしょう。

例えば、

・ YAM100% → 若年成人平均と同程度の骨密度

・ YAM80% → 若年平均の約8割の骨密度

・ YAM70% → 若年平均の約7割の骨密度 という意味になります。

検査結果を受け取ったらまずYAMの数値を確認してみましょう。

YAMの数値はどう見るの?

一般的には、YAMの数値を次のように評価します。

・ YAM80%以上:正常

・ YAM70%より大きく80%未満:骨量減少

・ YAM70%以下:骨粗鬆症の診断基準のひとつ

ここで大切なのは

骨粗鬆症は YAMの数値だけで診断するわけではない ということです。

転倒などの軽い衝撃で起こる脆弱性骨折の既往がある場合など

YAMが70%以上でも骨粗鬆症と診断される場合があります。

「70%を超えているから大丈夫」と自己判断せず

検査結果について分からないことがあれば医師に確認しましょう。

骨密度だけでは骨の強さは決まらない?

骨密度検査ではYAMの数値を確認することが大切ですが、

骨の強さは骨密度だけで決まるわけではありません。

骨の強さには、骨密度だけでなく「骨質(こつしつ)」も関係しています。

骨密度を「骨の量」とすると、骨質は骨の構造や材質などの「骨の質」にあたります。

そのため同じくらいの骨密度であっても、年齢や骨折歴などによって骨折するリスクが

異なることがあります。

つまり、YAMの数値だけで骨の状態を判断するわけではありません。

骨密度は骨の状態を知るための大切な指標のひとつですが、

骨粗鬆症の診断や治療はこれまでの骨折歴など含めて総合的に判断していきます。

腰と股関節で数値が違うのはなぜ?

DEXA(デキサ)法による骨密度検査では、

腰椎(腰の骨)や大腿骨近位部(股関節周辺の骨)などを測定します。

骨密度は、体のすべての骨で同じように変化するわけではありません。

そのため、腰椎と大腿骨では異なる数値が出ることがあります。

また測定する部位によって骨の特徴も異なります。

一つの数値だけを見るのではなく腰椎や大腿骨などそれぞれの測定結果を確認しながら

骨の状態を評価することが大切です。

結果を見るときは前回との比較も大切

骨密度検査では現在の数値だけでなく前回と比べて増えているか、減っているかも重要です。

治療をしている方の中には

「薬を続けているのに、骨密度があまり増えていない」 と心配される方もいらっしゃいます。

しかし、骨粗鬆症治療は骨密度を上げることだけではありません。

骨密度の低下を抑えて維持すること骨折を予防することが大切な治療効果です。

また、骨密度は短期間で大きく変化するものではありません。

一度の検査結果だけで判断するのではなく、定期的に骨密度検査を受け

これまでの結果と比較しながら経過を確認していくことが大切です。

骨密度が低かったらどうすればいい?

骨密度が低いと言われると

今後の骨の状態や治療について不安に感じることもあるでしょう。

しかし、骨密度が低かったからといってすべての方が同じ治療になるわけではありません。

骨密度の数値やこれまでの骨折歴などを確認し治療方針を考えていきます。

骨粗鬆症の治療では、必要に応じて薬物治療を行います。

また、骨の健康を保つためには治療だけでなく食事や運動などの生活習慣も大切です。

カルシウムだけでなく、ビタミンDやたんぱく質などを意識したバランスのよい食事や

適度な運動を心がけることも骨の健康維持につながります。

そして、骨折を防ぐためには骨密度だけでなく転倒を予防することも重要です。

そのためには筋力訓練やリハビリテーションも必要です。

検査結果が低かった場合も自己判断で放置せず、今後どのように骨を守っていくかを

医師と一緒に考えていきましょう。

吉川市・三郷市で骨粗鬆症の治療を考えている方はみわのえ整形外科へ

みわのえ整形外科では、骨密度検査の結果をもとに

YAMの数値やこれまでの骨折歴などを確認し

一人ひとりの骨の状態に合わせて診断や治療方針を考えていきます。

骨密度が低いと言われた方や検査結果の見方、今後の治療について

気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

まとめ

骨密度検査の結果でまず確認したいのが「YAM」です。

YAMは、

若年成人の平均骨密度を100%として自分の骨が十分な強さを保てているか

確認するための目安のひとつです。

骨粗鬆症は骨密度の数値だけでな、骨折歴なども含めて総合的に判断するため

検査結果だけで自己判断せずご自身の骨の状態を正しく知ることが大切です。

よくある質問(Q&A)

Q. 同年代の平均より高ければ大丈夫ですか?

A. いいえ、同年代の平均より高くても安心とは限りません。

同年代と比べて平均以上でも、骨折しやすい状態になっていることがあります。

骨粗鬆症の診断では「同年代との比較」だけではなく

YAMや骨折歴なども含めて総合的に判断します。

Q. YAMが80%以上なら安心ですか?

A. YAMが80%以上でも、必ずしも安心とは限りません。

骨折歴や持病などによって、骨折のリスクは一人ひとり異なります。

YAMの数値だけで判断せず、骨折歴なども含めて総合的に判断することが大切です。

Q. 腰と股関節でYAMが違うのはおかしいですか?

A. いいえ、測定する場所によって骨密度が異なることがあります。

骨密度はすべての骨で同じように変化するわけではないため、

腰椎と大腿骨で異なる数値が出ることがあります。

それぞれの結果を確認しながら骨の状態を評価していきます。

Q. 骨密度は改善できますか?

A. 治療によって骨密度の維持や改善が期待できる場合があります。

適切な治療や食事・運動などの生活習慣を見直すことで、

骨密度の維持や改善につながることがあります。

大切なのは一度の検査結果だけで判断せず、

定期的に骨密度を測定しながら経過を確認していくことです。

参考文献

・日本整形外科学会
・日本骨粗鬆症学会
・厚生労働省

記事監修

みわのえ整形外科 

院長 田島 幹大