吉川市・三郷市の骨粗鬆症の方へ|骨折を防ぐための対策を解説

「最近、何もないところでつまずくことが増えた」
「転んで骨折しないか心配」
「骨粗鬆症と言われたけれど、普段の生活で何に気をつければいいの?」
このような不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
骨粗鬆症は、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症の方では、転倒をきっかけに
手首や太ももの付け根などを骨折することがあります。
そのため骨粗鬆症の骨折予防では、
骨の状態を確認して必要な治療を行うだけでなく
日常生活の中で転倒を予防することも大切です。
今回は、
・ 骨粗鬆症の方が転倒に注意したい理由
・ 日常生活でできる転倒予防のポイント
を分かりやすく解説します。
骨粗鬆症は転倒予防が大切なの?
骨粗鬆症では、骨密度の低下や骨質の変化によって
骨がもろくなり骨折しやすくなります。
そのため、転倒などの比較的小さな衝撃でも骨折につながることがあります。
特に転倒によって骨折しやすい部位として
・ 背骨(椎体)
・ 手首
・ 太ももの付け根(大腿骨近位部)
・ 腕の付け根(上腕骨近位部) などがあります。
例えば、転倒して手をついたときに手首の骨折や
尻もちをついたときに背骨(椎体)の圧迫骨折が起こることがあります。
骨折すると、痛みや治療の影響で活動量が低下し筋力や体力が落ちることがあります。
特に大腿骨近位部を骨折すると歩行や日常生活に影響し、
通常は手術になることが多く将来的に介助が必要になる場合もあります。
骨粗鬆症では骨折してから治療するだけではなく、
骨折につながる転倒そのものを予防することも重要です。
転倒しやすくなる原因とは?
転倒は一つの原因だけで起こるとは限りません。
・筋力やバランス能力などの身体的な要因
・段差や床に置かれた物などの環境的な要因 が重なって起こることがあります。
- 筋力の低下
足の筋力が低下すると歩いているときに足が十分に上がらず
ちょっとした段差につまずきやすくなることがあります。
また、ふらついたときに姿勢を立て直すことが難しくなり転倒につながる場合もあります。
特に太ももやお尻などの筋肉は、立つ・歩くといった日常生活の動作に関わっています。
- バランス能力の低下
体のバランスを保つ力が低下すると方向転換をしたときや段差を越えるときなどに
ふらつきやすくなることがあります。
「以前よりふらつくことが増えた」、「片足で立つのが難しくなった」など
変化がある場合には注意が必要です。
- 視力の変化
視力が低下すると床に置いてある物や小さな段差に気づきにくくなることがあります。
特に夜間は周囲が見えにくくなるため寝室からトイレまでの移動などでは足元に注意しましょう。
- 薬による影響
服用している薬の種類によっては、眠気やふらつき、血圧の低下などがみられることがあります。
薬を飲み始めてからふらつきが気になる場合などは自己判断で薬を中止せず、
医師や薬剤師に相談しましょう。
自宅でできる転倒予防
転倒は外出中だけではなく、自宅の中でも起こります。
毎日生活している場所だからこそ転倒につながるものがないか確認してみましょう。
- 床に物を置かない
床に置かれたバッグや衣類、新聞、電源コードなどは足を引っかける原因になります。
特に寝室からトイレまでなどよく歩く場所にはなるべく物を置かないようにしましょう。
- カーペットやマットを確認する
カーペットや玄関マットなどの端がめくれていると足を引っかけることがあります。
また、滑りやすいマットにも注意が必要です。
必要に応じて固定するなどずれにくくする工夫をしましょう。
- 段差に注意する
玄関や部屋と廊下の境目など、家の中には小さな段差があります。
わずかな段差でもつまずくことがあるため、段差がある場所を確認し
可能な範囲で段差をなくすなどの工夫をしましょう。
- 夜間は足元を明るくする
夜中にトイレへ行く際など暗い場所を歩くと床や段差が見えにくくなります。
足元灯やセンサーライトなどを利用し移動する場所が見えるようにしておくことも転倒予防の一つです。
- 浴室やトイレにも注意する
浴室は床が濡れて滑りやすいため転倒に注意が必要です。
立ち上がるときにふらつきがある場合などは必要に応じて手すりを設置したり、
ずれないように固定された滑り止めマットを使用したりする方法もあります。
外出するときに気をつけること
外出時には、道路の段差や階段、濡れた路面など自宅とは異なる転倒の原因があります。
急いで歩かず、足元を確認しながら歩くようにしましょう。
特に雨の日は路面や建物の入口などが滑りやすくなるため注意が必要です。
また、転倒予防には靴選びも大切です。
サイズが合っていない靴やかかとの高い靴、靴底が滑りやすいものなどは
歩きにくさにつながる場合があります。
自分の足に合った歩きやすい靴を選びましょう。
転倒予防に運動をしよう
転倒を予防するためには、生活環境を整えるだけでなく
筋力やバランス能力を維持することも大切です。
ウォーキングや下半身の筋力を維持する運動、バランス運動などを
無理のない範囲で続けましょう。
例えば椅子からゆっくり立ち上がり再び座る運動では、太ももやお尻などの筋肉を使います。
また、転倒しないようにつかまる場所を確保したうえで行う片足立ちも
バランス能力を維持するための運動の一つです。

ただし、骨粗鬆症の程度や骨折歴、腰や膝などの状態によって適した運動は異なります。
すでに骨折したことがある方や腰や膝などに痛みがある方は
無理に運動を始めず医師や理学療法士などに相談しましょう。
骨粗鬆症の治療と転倒予防は 一緒に行うことが大切
骨折を予防するためには転倒予防だけではなく骨粗鬆症そのものに対する治療も大切です。
骨粗鬆症と診断された場合には、骨の状態や骨折のリスクなどに応じて治療を行います。
治療中は、薬を継続するだけでなく、定期的な骨密度検査や採血検査などで
骨の状態や治療経過を確認していきます。
また、食事や運動などの生活習慣を見直すことも骨粗鬆症の治療では大切です。
骨粗鬆症の治療を続けるとともに、日頃から転倒予防を心がけ
骨折の予防につなげていきましょう。
こんな症状・変化が気になる方はご相談を
次のようなことが気になる方は、一度ご相談ください。
- 家の中でつまずくことが増えた
- 立ち上がるときや方向転換でふらつく
- 夜間のトイレへの移動に不安がある
吉川市・三郷市で骨粗鬆症についての ご相談はみわのえ整形外科へ
みわのえ整形外科では、骨粗鬆症の検査・治療を行っています。
当院ではDEXA(デキサ)法による骨密度検査を行い現在の骨密度を確認します。
また必要に応じて採血検査を行い、骨密度検査と採血検査の結果などを合わせて評価し
一人ひとりの状態に応じた治療を検討します。
また、骨粗鬆症の方を対象としたリハビリテーションも行っています。
筋力やバランス能力を維持するための運動などを一人ひとりの身体の状態に合わせて行い
転倒や骨折の予防につなげていきます。
骨粗鬆症は、治療を始めたあとも経過を確認していくことが大切です。
医師の判断に基づき、必要に応じて骨密度検査や採血検査を行い
骨の状態や治療経過を確認します。
骨粗鬆症や転倒予防について気になることがある方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
骨粗鬆症では骨折しやすくなるため治療を継続するとともに
日頃から転倒を予防することが大切です。
転倒を防ぐためには、床に物を置かない、段差をなくす、
必要に応じて手すりを設置するなど生活環境を整えることが大切です。
また、無理のない範囲で運動を続け筋力やバランス能力を維持することも
転倒予防につながります。
Q&A
Q.骨粗鬆症になると転びやすくなるのですか?
A.骨粗鬆症が転倒の直接的な原因になるわけではありません。
しかし、筋力やバランス能力の低下などによって転倒しやすくなり
骨粗鬆症がある場合には転倒をきっかけに骨折する可能性があります。
そのため、骨粗鬆症の治療と合わせて転倒予防を行うことが大切です。
Q.家の中でも転倒することはありますか?
A.転倒は自宅内で最も多く発生しています。
床に置かれた物や小さな段差、カーペット、濡れた浴室など
普段生活している場所にも転倒につながる原因があります。
また夜間は周囲が見えにくくなるため、寝室からトイレまでの移動などにも注意しましょう。
Q.転倒予防にはどのような運動がよいですか?
A.筋力やバランス能力を保つ運動がおすすめです。
ウォーキングや下半身の筋力を維持する運動、バランス運動などを
無理のない範囲で行いましょう。
ただし、骨粗鬆症の程度や骨折歴、腰や膝などの状態によって適した運動は異なります。
運動に不安がある場合は医師や理学療法士などに相談しましょう。
Q.一度も転んだことがなくても転倒予防は必要ですか?
A.普段から予防することが大切です。
転倒してから対策を始めるのではなく、普段から生活環境を整えたり
無理のない範囲で運動を続けたりしましょう。
Q.骨粗鬆症の治療をしていれば、転倒しても骨折しませんか?
A.骨折を完全に防げるわけではありません。
骨粗鬆症の治療を継続して骨の状態を管理するとともに、
日常生活で転倒を予防することが大切です。
参考文献
・骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会
「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版」
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム(e-ヘルスネット)
「骨粗鬆症予防のための運動-骨に刺激が加わる運動を」
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム(e-ヘルスネット)
「『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』推奨シート:高齢者版」
・厚生労働省 健康日本21アクション支援システム(e-ヘルスネット)
「骨粗鬆症の予防のための食生活」
記事監修
みわのえ整形外科 院長 田島 幹大