吉川市・三郷市で骨粗鬆症の相談をしたい方へ|骨粗鬆症を放置するとどうなる?治療が必要な理由を解説

「骨粗鬆症と診断されたけれど、痛みもないし今すぐ治療しなくても大丈夫かな…」
そう思われる方は少なくありません。
しかし、骨粗鬆症は自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。
症状がないからといって放置すると、将来的に骨折のリスクが高まり、
生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
実際に、骨粗鬆症による骨折をきっかけに、それまで元気に生活していた方が外出を控えたり、
介護が必要になったりすることもあります。
今回は、骨粗鬆症を放置すると起こるリスクや骨折を予防するために治療が大切な理由について解説します。
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨の内部構造がもろくなることで骨折しやすくなる病気です。
健康な骨では、新しい骨を作る「骨形成」と、古い骨を壊す「骨吸収」がバランスよく常に繰り返されています。
しかし、加齢や閉経による女性ホルモンの減少、運動不足などによってこのバランスが崩れると
骨を作る力よりも骨が壊される力が強くなり、骨密度が徐々に低下していきます。
その結果、見た目には変化がなくても骨の中はスカスカになり、
少しの衝撃でも骨折しやすい状態になってしまいます。
骨粗鬆症はなぜ痛みがないの?
骨粗鬆症そのものでは、痛みを感じることはほとんどありません。
高血圧や糖尿病と同様に、自覚症状がないまま進行することが特徴です。
そのため、
・骨密度が低下している
・骨折しやすい状態になっている にもかかわらず、
気づかないまま過ごしてしまう方も多くいます。
骨そのものの密度が低下している段階では痛みを感じにくく、
骨折して初めて症状が現れることも少なくありません。
だからこそ、症状がないうちから骨密度検査を受け早めに骨の状態を確認することが大切です。
骨粗鬆症を放置するとどうなる?
転倒で骨折しやすくなる
骨粗鬆症が進行すると、少しつまずいただけでも骨折することがあります。
特に骨折しやすい部位は、
・背骨(脊椎)
・手首
・太ももの付け根(大腿骨近位部) です。
若い頃なら問題ない程度の衝撃でも、骨折につながることがあります。
背骨の圧迫骨折が起こることもある
骨粗鬆症が進行すると、背骨がつぶれて「圧迫骨折」を起こすことがあります。
なかには、特にきっかけがなく、本人も気づかないうちに骨折している
「いつの間にか骨折」 がみられることもあります。
圧迫骨折は転倒などの大きな衝撃がなくても
・重い物を持ち上げる
・前かがみになる
・くしゃみをする といった日常生活の動作がきっかけで起こることがあります。
「こんなことで骨折するの?」と思われるような動作でも、もろくなった骨には大きな負担となることがあります。
背中が曲がる・身長が縮む
背骨の圧迫骨折が起こると、
・背中が丸くなる
・身長が低くなる
・慢性的な腰痛が出る ことがあります。
圧迫骨折は、必ずしも強い痛みを伴うとは限りません。
そのため、気づかないうちに骨折してしまい、
「昔より身長が縮んだ気がする」
「姿勢が悪くなったと言われる」
といった変化で初めて気づく「いつの間にか骨折」を起こしている方もいます。
骨折が続く「ドミノ骨折」
骨粗鬆症で注意したいのは、一度骨折すると、その後も骨折を繰り返しやすくなることです。
研究では、背骨の骨折を経験した方は、骨折したことがない方と比べて
新たな背骨の骨折を起こすリスクが約4.4倍になると報告されています。
また、背骨の圧迫骨折が起こると姿勢が前かがみになりバランスを崩しやすくなります。
その結果、転倒しやすくなり、手首や太ももの付け根など別の部位を骨折してしまうこともあります。
このように一つの骨折をきっかけに次々に骨折を起こすことを 「ドミノ骨折」 といいます。
骨折を繰り返すほど日常生活への影響は大きくなり、外出する機会や運動量が減ることで筋力も低下し
さらに転倒しやすくなるという悪循環に陥ることもあります。
そのため、骨粗鬆症では最初の骨折を防ぐことがとても重要です。
要介護状態や寝たきりにつながることもある
特に、太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨折は注意が必要です。
手術や長期間のリハビリが必要となることがあり、
・歩行能力の低下
・筋力低下
・要介護状態 につながる場合があります。
介護が必要となった原因の約12%が「骨折・転倒」です。
高齢者では骨折をきっかけに生活の質(QOL)が低下し、
これまで当たり前にできていた買い物や家事、外出が難しくなることも少なくありません。
大腿骨近位部骨折後の1年死亡率は、約10%と報告されています。
骨粗鬆症は単に骨が弱くなる病気ではありません。
日常生活への影響だけでなく、生命予後にも影響する可能性がある病気なのです。
骨粗鬆症は早期発見・早期治療が大切
骨粗鬆症は症状がないまま進行するため
「痛みがないから大丈夫」と思っているうちに骨折してしまうケースがあります。
骨折する前に骨密度検査を受けることで骨の状態を知ることができます。
また骨密度だけでなく、年齢や骨折歴、生活習慣、血液検査結果などを総合的に評価し
一人ひとりに合った治療方針を決めていきます。
骨粗鬆症は早期に発見し適切な治療を始めることで将来の骨折リスクを減らし
自分の足で歩き続けられる生活を維持することにつながります。
治療はいつから始めるべき?
骨粗鬆症の治療は、骨折した後だけでなく骨折を予防するためにも行います。
骨密度検査やレントゲン検査、年齢、過去の骨折歴などから骨折リスクが高いと判断された場合は
症状がなくても治療を始めることが推奨されています。
骨粗鬆症の治療は骨の状態や骨折リスクに合わせて行います。
骨密度だけでなく年齢や骨折歴、既往歴、血液検査などを総合的に評価し
適切な治療方法を選択します。
そのため
「骨密度が少し低いと言われた」
「治療が必要なのか分からない」 という方も
まずは整形外科で相談することをおすすめします。
骨粗鬆症の治療って何をするの?
骨粗鬆症の治療は、患者さんの骨の状態や骨折リスクに合わせて選択します。
お薬による治療
・骨が壊れるのを抑える薬
・骨を作る働きを促す薬
・カルシウムやビタミンD製剤 などを使用します。
生活習慣の改善(食事療法・運動療法)
生活習慣では、
・カルシウムを意識したバランスの良い食事
・たんぱく質をしっかり摂る
・適度な運動や筋力トレーニング
・日光浴によるビタミンDの生成
・転倒しにくい生活環境を整える といった取り組みも大切です。
これらを組み合わせることで、より効果的に骨折リスクを減らすことが期待できます。
治療を続けることが大切
骨粗鬆症の治療では、治療効果を確認しながら継続していくことが大切です。
定期的な骨密度検査や血液検査で
・骨密度が改善しているか
・薬がしっかり効いているか を確認し
治療内容を継続・変更・休薬するかを判断します。
自己判断で薬を中止してしまうと骨折リスクが再び高くなる可能性があります。
定期的な検査を受けながらご自身の骨の状態を確認し、治療を続けていきましょう。
吉川市で骨粗鬆症が気になる方は、みわのえ整形外科へ
みわのえ整形外科では吉川市・三郷市周辺にお住まいの方を対象に骨粗鬆症の検査・治療を行っています。
当院ではDEXA(デキサ)法による骨密度検査を行い、必要に応じてレントゲン検査や血液検査を
組み合わせながら骨の状態を詳しく評価しています。
そのうえで骨密度だけではなく年齢や骨折歴なども踏まえ、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。
また治療開始後も定期的な骨密度検査や血液検査を行い、治療効果を確認しながら継続的にサポートしていきます。
骨粗鬆症が気になる方は、お気軽にみわのえ整形外科へご相談ください。
まとめ
骨粗鬆症は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。
放置すると骨折しやすくなり、日常生活や生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすことがあります。
骨折を予防するためには、早めに骨の状態を確認し必要に応じて適切な治療を継続することが大切です。
よくある質問 Q&A
Q1. 痛みがないのに、本当に治療が必要ですか?
A. はい。必要な場合があります。
骨粗鬆症は痛みなどの症状がなくても進行するため、将来の骨折を予防する目的で治療を始めることがあります。
治療が必要かどうかは一人ひとりの状態に合わせて判断します。
Q2. 食事や運動だけで改善できますか?
A. 食事や運動だけでは十分でない場合があります。
骨粗鬆症と診断された場合は食事や運動に加えて薬物治療を行います。
Q3. 骨粗鬆症と診断されたら、どうやって治療内容を決めるの?
A. 骨密度やこれまでの骨折の有無、年齢、血液検査などを総合的に評価し治療方法をご提案します。
Q4. 治療を始めたら、定期的な検査は必要ですか?
A. はい。定期的な検査をおすすめします。
治療効果を確認するために定期的に骨密度検査や血液検査を行います。
Q5. 骨密度検査は痛いですか?
A. いいえ、通常は痛みを伴いません。
一般的なDEXA(デキサ)法による骨密度検査は、検査台に横になるだけで測定できます。
参考文献
・日本整形外科学会
・日本骨粗鬆症学会
・厚生労働省
記事監修
みわのえ整形外科
院長 田島 幹大